1/18

POINT CLOUD PAPER

¥3,190 税込

別途送料がかかります。送料を確認する

建築/美術/コンピューテーショナルデザインの領域で活動する砂木(木内俊克+砂山太一)によるアートブック。B2サイズの紙を四つ折りにして作られており、広げるとポスターとしても楽しめます。点群データによる不思議な図版は本を見る距離によって見え方が変化します。

\建築家の中山英之さんに書評いただきました/
https://vast-meteor-52e.notion.site/23ab91eceffc4b3abc32369bd1dd5bda

/
本書は東京都世田谷区にかつて建っていた《高見澤邸》を点群式三次元レーザースキャナで撮影したデータを元に構成されている。
レーザースキャナは大量のレーザー光を照射して、周辺360度の三次元データを取得する。レーザーによって取得された膨大な「点」は、それぞれが位置情報と色情報を持っており、点の集積が立体として記録される。今回は《高見澤邸》の各部屋で撮影されたデータを組み合わせてアクソノメトリック図を作成し、その1枚の図を様々な位置と縮尺で切り取った。切り取り位置は複数のグリッドからランダムに選択されている。写真とは異なりアクソノメトリック図では遠くのモノも同じ大きさになるため、このデータには奥行きが存在しない。また、点群の密度を調整すれば、壁で隔てられた空間も同時に見通すことができる。そして、現時点でのレーザースキャナ技術では、かなり正確に周辺状況を写し取れるが完璧ではなく、モアレのような模様が生まれたり、光の影響や死角などによって位置情報を取得できなかった場所が空白として表現される。正確な情報を写し取るための技術を用いて生成されたデジタル上の絵を紙に印刷し、つぶさに眺めてみると、そこには元になった現実との齟齬がある。しかし、《高見澤邸》はすでに解体されており、読者は欠損したデータを元に空間を想像するしかない。そうするうちに、記録された情報としての点群が、徐々に独自の性格を帯びはじめる。その状態を鍵として、情報と現実の間に存在する曖昧な状態を考えるための装置がこの本である。
/
企画・編集:砂山太一+川久保美桜(砂木)、出原日向子(盆地Edition)
発行:盆地Edition

/
size B4変型
カラー48ページ
スクラム製本

商品をアプリでお気に入り
  • 送料・配送方法について

  • お支払い方法について

¥3,190 税込

最近チェックした商品
    その他の商品